ぐうたらママのナインオール

仕事(臨時職員)と娘(小学5年生)と卓球(趣味)と

父娘が似ていて、映画フォレストガンプを思い出した

今週のお題  おとうさん

 

5年前。娘が幼稚園の年長さん時代に、父の日プレゼントとして、小さな焼き物を作った。かわいい小物入れだ。

 

それを義母に見せると、ちょっと待ってて、と何かを探して持ってきた。

 

なんと旦那が幼稚園の年長さん時代に、義父へプレゼントしたものだ。45年前の!

 

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左:娘5才の父の日作品  右:旦那5才の父の日作品

 

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内側は違うが、側面の色使いがかなり似ている。それだけなんだが、旦那は嬉しそうだった。

 

娘によると、色は他にもあったし、何を作っても良かったらしい。

 

旦那は記憶にない。ちなみに昨日のメニューさえも覚えていないが。

 

義母もよく取っておいたなあ。感心と尊敬。私もこの二つは次世代まで大事にしておこうと思った。親子のDNAという程、大袈裟なものではないが、結果として似ているから面白い。

 

ふと、トム ハンクス主演の映画、「フォレストガンプ」で、主人公フォレストとその息子がテレビを見ているシーンを思い出した。

 

確か、大きな背中と小さな背中、同じように同じタイミングで首をかしげる場面があった。一緒に生活していなくても仕草が似るもんかねえ、と独身の私は鼻で笑っていた。

 

旦那と娘は、やはり似ている。

 

麺を食べる時の上目遣い、いつでもどこでも速攻で寝る、足が臭い。

 

寝相が、これまた。

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さて、今年の父の日だが、旦那の誕生日でもある。五本指ソックスとTシャツをプレゼントした。

 

ケーキにはロウソクではなく、メッセージの旗を飾ろうと提案すると、娘はコソコソと何やら作っていた。

 

出来たのがコレ。上から目線だな(笑)

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※私からのプレゼントはこちら

旦那と化粧水 - ぐうたらママのナインオール

 

 

 

新加入 うちのアイドルユニット「沼AB14」から目が離せない

 

それでは初登場。アイドルユニット「沼AB14」がお送りする「恋のマイアヒ  沼バージョン」をお聞きください!

 

ふーん  ふふ  ふー🎵

ヌマヌマ  イェイ🎵

ヌマヌマ  イェイ🎵

ヌマヌマ  ヌマ  イェイ🎵

(くり返し)

 

かわいいダンスも目が離せません。手足を顔の前で高速グルグルです。

 

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センターの沼エビAと沼エビB

 

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その他のメンバーたち

 

                               ●  ●  ●

 

3年前からメダカを飼っていたが、ぐうたらな飼い方でも平気だったので、つい甘えていたら一匹になってしまった。

 

かわいそうなので、前回譲ってくれた方に再度お願いしてみた。すると快く、メダカの大人10匹、生まれたて体長5ミリを15匹位、それと、おまけで沼エビ14匹を分けてくれた。

 

エビ!

 

初めまして、である。なんでも、メダカと同居してもトラブルはないらしい。しかもエビは水槽の掃除をしてくれる。小さなハサミで必死に苔やめだかの食べ残しをつまんでいる。なんていい子達!

 

沼エビA「なんかさっきから、新しいマネージャー?がジーッと見てるのよねー。」

 

沼エビB「ほんと、暇人ね。この水槽も、何よ、さっき慌てて掃除しました感ありすぎ。四隅に苔残ってるし。まあ、食べちゃったけど。」

 

沼エビA「1時間以上水槽眺めたり写真撮ったりしないで、部屋の掃除しなさいよ。こっちからだって、リビング丸見えなんだから。ほら、やっぱり四隅にホコリ残ってるし。いや四隅が物で見えないし。やだやだ。」

 

沼エビB「私たちが休まずに手足を動かしているのに、スマホ片手にニヤニヤしてさ。キモ。あー、あー、カッパえびせん、娘ちゃんのオヤツなのに食べてるわよ。私たちの目の前で!」

 

沼エビB「あーっ、もう、食べカス散らかさないでよ。イライラする、あのリスみたいな食べ方。あとでテーブル拭きなさいよね!」

 

沼エビA「昔からいたラストメダカさんが言ってたわよ、ここのマネージャーは水槽の掃除もしないしエサも忘れるって。」

 

沼エビB「マジで?最悪じゃん。自分たちで何とかしなくちゃ。今以上に頑張って、高速グルグルしますか。」

 

ふーん  ふふ  ふー🎵

ヌマヌマ  イェイ🎵

ヌマヌマ  イェイ🎵

ヌマヌマ  ヌマ  イェイ🎵

(くり返し)

 

                               ●  ●  ●

 

あー、このエビちゃん達がお掃除してくれたら、このお部屋もピカピカなのになあ。

 

ダイソンより静かで細い所も上手にやるよなあ。

 

エビ型掃除ロボットとか、出来ないかなあ。特許とか取って、ひと儲け出来ないかなあ。

 

やっぱ、カッパえびせんはやめられない止まらないなあ。

 

とか考えながら、ぐうたらは、さらにぐうたら度を増すのであった。

 

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眺めながらの〜

 

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これ!

 

※エビたちよ!リビングで、こんなぐうたら親子が見られるぞ。↓↓↓

DNAにあらがえるのか? - ぐうたらママのナインオール

 

ジブリの大博覧会にて大人の本気をビシバシ感じるキャッチコピーたち

 

福岡市博物館で開催中の「ジブリの大博覧会  〜ナウシカからマーニーまで」に行ってきた。

 

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展示室の入口でパチパチと拍手!私達の数組前が30万人目だったそうで、テレビ局のインタビューやってた。

 

いーなー、とチラ見をしながら、いざ中へ。

 

まずは大きなトトロがお出迎え。奥には真っ黒クロスケがうようよいる、狭い階段が覗ける。一気にジブリの世界に入り込む。

 

その2、3メートル先はポスターのコーナーだが、すでに列が出来てなかなか進まず。ナウシカから始まった作品たちのポスター原案、レイアウト、ロゴ、企画書、工程表などがずらりと展示してある。

 

ほとんどの観覧者が真剣に1枚ずつ読んでいる。

 

中でもおもしろかったのが、キャッチコピーだ。ほとんどを糸井重里氏が担当しているが、鈴木プロデューサーとのやり取りが素晴らしい。

 

ナウシカ公開が1984年だから、当時は2人とも手書きのFAX。糸井氏は鉛筆の丸っこい字、鈴木氏はペンの角丸っぽい字。走り書きのようで、しかしそれさえも作品のようで。

 

今ならメールのやり取りなのだろう。はたまたラインとか?とするとスピードはあるが味気ない。手書きだからこそ、鉛筆だからこその体温というか味があるというか。

 

キャーキャーと騒ぐ修学旅行生達よ、そこ、分かるかなあ?

 

糸井氏のコピー案、一発OKもあれば、苦しんで苦しんで何度もやり直しとか。特にもののけ姫はかなり時間がかかっているようだ。その結果、

 

生きろ。

 

だもの。身ぶるいした。

 

ヒントを元に案を出す糸井氏もすごいのは当然ながら、もらった案を絞り込み、監督の意見に誘導し、さらにヒントを出していく鈴木氏のなんとテクニシャンなことか。こういう参謀がいてこそ、監督はやりたい放題(に見える)ができたのだな。

 

このへんな生きものはまだ日本にいるのです。たぶん。

 

これは、となりのトトロのキャッチコピーだが、糸井氏の最初の提案は

 

このへんな生きものはもう日本にいないのです。たぶん。

 

だった。宮崎監督は「いるんだっ!」と言っている、と鈴木氏は修正を依頼した。

 

大人の本気はカッコイイなあ!

 

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カッコイイとは、こういうことさ。

 

紅の豚のポスターキャッチコピー。同じく糸井氏。一番好きかも。

 

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もちろん展示のメインは王蟲の世界なんだけど。写真は撮れず。迫力あるリアルサイズ王蟲が今にも動きそうで、不気味で美しかった。

 

ジブリのあとに見てはいけないもの

ご先祖様に見せてあげたい - ぐうたらママのナインオール

目覚めると 枕の上に マウスピース 娘は回転 アクロバティーック

小4の娘は虫歯はないけれど、噛み合わせが良くないようで、半年前からマウスピースを使っている。

 

シリコン製でグニャっとしている。うちのは色が無色透明。歯医者さんが確か3色から選ばせてくれた。

 

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娘は嫌がるでもない。どちらかと言うと、やってみたかったらしい。クラスにも何人かステンレス?の本格的な矯正をしている子がいて、なんだか大人っぽくて、カッコいいとまで言う。

 

私が子供の頃は、やっている人は珍しくて(親が歯医者とか、お金持ちとかだけ)、どうしてもその子の口元を凝視したものだ。なんだか痛そうで、見た目もギラリンとしてかわいそうだと思っていた。

 

思春期になって、大人になって、本当にかわいそうなのはこっちの方だった。私はリンゴもようかんも、かじった跡が独特である。凸凹なのである。だから、やわらかい物のつまみ食いは、すぐ家族にばれてしまう。

 

ちなみに私の歯並びの悪さは幼少期からの爪を噛む癖が原因だと推察している。前歯の上下4本ずつが好き勝手、自由奔放、協調性なしである。

 

小学5年生で、その癖は治ったが、歯並びは一生ものなのだな。

 

私の話はいいとして、娘のマウスピースである。

 

歯医者さんによると、娘は噛み合わせが良くない。上の歯が下の歯より前に出ているのだ。

 

今は成長過程なので、比較的軽いマウスピースで1年間様子を見ようと言われた。

 

①毎晩寝る時に装着する事

 

②寝る以外でも家にいる時は1時間以上装着すること

 

③1週間に1、2回消毒すること(入れ歯用消毒の泡がブクブク出るやつで)

 

④口と舌の筋肉を鍛えるために、「あいうべ体操」なるものを声を出しながら毎日やること

 

親子共にぐうたらなもんで、実は①以外はほとんど守れていない。歯医者さんには本当の事は言えない。どうしましょ。

 

先日デジカメで歯の写真を撮っていただいた。

ほんの少しではあるが変化が分かる。そんな気がするのは写真の倍率が微妙に違うからか?(先生、次回の写真は同倍率でプリントアウトお願いします)

 

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左アフター                  右ビフォー

 

あと半年様子を見てから、その後に矯正器具をつけるのか止めるのか判断するそうだ。

 

ステンレスのヤツは、何だか大変そうで私がビビっている。金額もスゴイだろうと夫婦でビビっている。

 

娘だけは、ふーん、そうなんだあ、と特に気にしていない様子。

 

今日も寝る前に自分でマウスピースをパクっとはめて

 

「おやふみなはーい」

 

と、ものの1分で眠りについた。

 

ある朝起きてからマウスピースが無い!と娘が焦っていた事があった。良く見るとそれだけが枕の上でお行儀良く寝ておられた。

 

※マウスピースの費用は1年間の診察管理費とマウスピース代で3万円だった。確定申告の医療費控除の対象になる。

 

 

吾輩は歯医者のプロ患である。報酬はまだない。

スペ患とは、スペシャル対応をしないといけない患者様のこと。(白い巨塔で知った)

 

プロ患とは、患者としての経験値が高く、態度がプロ級であること。(今勝手に作った)

 

そう、私は歯医者さんに関してはプロ患だと自負している。ノンプロ患者とは心構えが違うのだ。

 

例えば、歯医者さんは、もはやサービス業だと思う。

 

私が通う歯医者さんの話。まず一週間前と前日に、予約日が近づいていますのメールを送ってくれる(参観日とかもメール来れば忘れないのに!)

 

待合スペースにウォーターサーバー(飲み放題!)

 

待合室にはオルゴールのBGMとアロマディフューザー(眠くなるよね!予約制だからすぐ呼ばれるけど)

 

待合室のソファと診察台は手触りも最高の皮貼り(寝るよね!)

 

診察が始まる前に、これだけ気持ち良くさせられたら、プロ患としては黙ってはいないのだ。

 

まず口紅は拭き取り、無色透明のリップクリームを薄く塗っておく。(口紅は論外。風が出ますよ〜、のヤツを使われると唇が乾きまくるから)

 

診察室に入ると歯科衛生士さんに笑顔で挨拶。(身の回りのお世話をしてくれるので、最初が肝心。気分を害すると紙エプロンを左右非対称に装着してくれる)

 

診察台に横になると、頭上にあるライトとミラーの位置からベストポジションを自ら素早く見つける。(しかし美容院のシャンプー台では、もう少し上にお願いしますと必ず言われてしまう)

 

目をつぶっていても、私の右側から聞こえる音で準備の段階が予測できる。(ビリビリ「歯医者さん基本セット」を滅菌パックから出し、シルバートレーにミラーやとんがったヤツを並べているな。カチッ  削るヤツのヘッドを装着したな。パカ  歯磨き粉とフロスの準備もOKね。)

 

Q  お変わりありませんか?

 

A  「はい、特にないです。」

なら、雰囲気を察して今だ!のタイミングで口を開ける。(はーい、お口開けて下さいなどと初心者扱いはさせないのだ)

 

A'  「えっと、左奥の下6番のブリッジの辺り、違和感があります。痛くなる手前のような。歯磨きすると少し出血するんですが。」

(文字にすると何とも嫌味な知ったかぶり患者だが、仕方ない。私はプロ患だから。)

 

そんな私でもメガネは外すべきか毎回迷っている。

 

前々回は外した。小さなケースが用意されているから、そこに置くのだが、たまたま先生が手鏡を貸してくれツンツンの道具で説明してくれようにも、メガネ〜メガネ〜である。背もたれをわざわざ戻してくれてメガネをかけて、なんか、スマートではない。

 

前回は外さなかった。メガネの上からタオルを掛けられても大丈夫。今後はこれでいこう、と思った瞬間、歯科衛生士のお姉さんが作業の途中でタオルに触れてメガネが少し押された。フレームが柔らかいから痛くないが、片方の目の周りのファンデーションがレンズにくっ付いて曇った。カッコ悪い。

 

今後の課題であろう。

 

そうそう、メガネを外さなかったからはっきり見えたものがある。各診察台の脇にある大画面の患者データだ。

 

42インチ位の画面に自分の名前と年齢(見たくない!)と口腔内の写真がドーンと表示されている。正面から、斜めからのドアップ。何という歯並び!(見てられない!)

 

奥歯はギンギラギンがさりげなく無い。ほとんど光っている。ああ、よく工事してくれたなぁ。(若い頃通っていた歯医者さんね)

 

今後は少しずつ銀では無い素材に代えていく予定だが、かなり時間がかかるだろう。(お金も!)

 

歯石取りも、ただ口を大きく開ければいいってもんじゃない。あ、この角度は口を小さく開けた方がやりやすいよね、というタイミングがある。ほんの少し顔を傾けた方がいい、というタイミングがある。

 

それを多くの経験から得た私は、プロ患。

 

目をつぶっているようで、実は小姑のように観察している。ライトに舞うホコリとか。衛生士のお姉さんの、うがいして下さぁ〜い、と言うやけに色っぽい言い方とか。半袖白衣から見える二の腕とか。うがいの紙コップ、デザイン変わったなとか。歯医者になる第一条件はマスクハンサム!と漫画で読んだけどなあとか。左ききの先生や歯科衛生士っているのかなあとか。

歯茎が丈夫になるツボ押しとか、してくれないかなあとか。(ないか!)

 

意見など求められたことは一度もないが、いつかプロ患としての知識を発揮出来るよう精進すべく次回の予約をしたのであった。

 

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ブロガーの北野トマレ先生、こんな患者嫌ですか?

次回は娘のマウスピースについて書いてみます。

 

※昔の話ならこちら

歯医者さんになりなさいよ! - ぐうたらママのナインオール

 

 

 

 

財前又一氏へ。そんなつもりじゃなかったから、追いかけてこないでよ!

少し前のこと。私が読者になっているブログで、つわりがきついけれど、おにぎりせんべいは食べられる!というのを読んだ。

 

おにぎりせんべいね。確かに美味い。あれって確か福岡に会社あったなあ。

 

と思い、検索した。やはり支社があった。おまけに大小10種類以上の商品が販売されていることもわかった。

 

まあ、それだけの事。

 

しかし間も無く。スマホにウザいのがやってきた。いわゆる追跡型ネット広告である。

 

知ってまっせ。

あんさん、おにぎりせんべい、好きなんでっしゃろ。

こうたらええがな。

どどんと箱買いしいな、送料ただでっせ。

 

あ、すいません。この数日、白い巨塔のせいで、関西弁マイブーム。小林薫(財前又一。財前五郎の義父)のイメージです。

リスニングは出来ますがスピーキングは出来ません。ネイティブの方、平にご容赦下さいm(_ _)m

 

なんども段ボールでの購入を勧められる。いや、いらんし。スーパーで買えるし。軽い気持ちで検索しただけなのに、あなたずばり興味あるでしょう!と分析されたんだ。んー、怖い。

 

これが一度購入したものだと、さらにしつこい。半年前に、おパンツを通販で購入した。

 

下着の縫い目がムズムズしたり痒くなったりするから、縫い目なしのストレスフリーなタイプだ。これは3枚買って正解!

 

と思っていたら、季節のセール毎に

 

あれ、こおといて、正解やゆうてましたやん。

もう一着どないでっか?

なんや、くさるもんやなし。

実弾ちゃいまっせ、カードでちゃっちゃーと、やっといたらええんですわ。

ポイント分、損はさせまへんでぇ。

 

財前又一(イメージ)の抜かりない営業だ。もう一着、もう一着って、そんなにパンツは、いりません。

 

しかもスマホの画面にいきなりパンツの写真が現れ、もう一着!って。又一、さすが産婦人科医。

 

あんさんだけやない、他の人かて、ちゃーんとこんな商品もぎょうさん見てる。

パンツだけやのうて、ブラジャーもこうたらええがな。

はーっはーっはーっ!

 

余計なお世話である。私は子供の頃から、よそはよそ、うちはうち、で育てられているのだ。まあ、多少、口コミは気にするけども。

 

そんなにウザいなら、追跡型広告を制限するように設定すれば良いのだが、それさえも面倒くさい。完全にシャットアウトできるとも限らないし。

 

何気ないスマホ画面のタッチ一つも、誰かに見られているということか。

 

今、私がどんな格好でスマホいじっているかも本当は丸見えだったら。こりゃ、お互いに気絶するでぇ。

 

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実は好きな俳優さんです。

 

スマホを車でひいた話はこちら↓

今だから笑えるけど、その時は - ぐうたらママのナインオール

 

 

 

あの頃の私たちに届け #「迷い」と「決断」

あの頃、私たちは窮屈な校則と宿題とテストに毎日を奪われていた高校3年生だった。

 

クラスは女子が3分の2を占めるため、男子の存在感が薄い。だからという訳ではないが、ほとんどの女子はお洒落もしない。私もオンザ眉毛の前髪、しかも眉毛ボーボー。必須アイテムは無色透明リップ位だ。

 

その中で、目立つ男子がいた。目鼻立ちくっきり、すらっとしたスタイル。出しゃばっていないのに、どうしても目立つ。目立つのが嫌なのか、奴はいつも斜に構えて態度も冷たい。悪い奴では無いが、誤解されやすい。雰囲気はカッコいいのに影があって扱いにくい。

 

そんなめんどくさい奴と私が文化祭の実行委員に選ばれた。制服のスカートの下にジャージをはいているような無頓着無防備女子の私がだ。

 

放課後の教室で初めての話合い、沈黙。

 

放課後の教室で再び、意見合う。

 

放課後の教室で再び、大笑い。

 

放課後の教室で再び、少しバトル。

 

放課後の教室で再び、真剣。

 

放課後の教室で再び、…いい奴じゃん。

 

そのタイミングで、私の友達が奴の事を好きになった。学校でも一二を争う美人だ。私に奴を放課後呼び出してほしいと言う。

 

心の隅っこがザワザワしたが、断る理由がない。それどころか、応援するよ!頑張って!ヒューヒュー!と冷やかした。

 

晴れて2人は付き合い出す。そりゃそうだ、誰が見てもナイスカップルだもん。

 

私は吐きそうになる数学の公式と、水で濡らしてもおさまらない寝癖と、訳の分からないザワザワと、そんなものと格闘しながら文化祭本番を迎えた。

 

うちの文化祭の規模は小さく、片手間にやってます感が否めない。しかし私たちのクラスは大成功だった。私はそれで満足だった。

 

後日、数名の文化祭リーダーが集まって、ほんの少しだけ背伸びをした打ち上げをやった。私服で集まるのは初めてで、奴がジーンズをはいているのも新鮮だった。

 

その打ち上げの最中、奴は彼女と別れていた事が発覚する。

 

「こいつ、彼女と全く話が合わないって。もったいねぇ、あんなかわいい子!くやしー!」

 

奴の友人が勢いよく暴露したのだ。何だよ、私も知らなかったぞ、キューピッド役なのに。少しイラついた。

 

季節が変わり、受験が近づいて来た。この頃、混み合う電車を避けるために、私は放課後も教室に残って勉強していた。すると、奴が

 

「俺も少しは勉強しよ。居ていい?」

 

と微妙に離れた席で参考書を開いた。真面目に勉強する日もあったし、そうでない日もあった。微妙に離れたままの私たちだった。

 

ある日、私は悩みを口にしてしまった。授業でも何度か出てきたいわゆる同和問題についてだ。

 

就職、結婚で不利益があるという現状がどうして変えられないのか不思議で、そんな固定概念持っている人はバカなんじゃないか、という意見を親に言ってみたら、親は賛成してくれなかったこと。女友達も全否定だったこと。結局バカばっかりで涙が出たこと。私の考えは世間では間違っているのか、分からなくて自信がなくなったこと。

 

すごい勢いで私が話すから、さすがに引いただろうな、と後悔した。

 

すると奴は私の机の前に移動してきて、言った。

 

「お前、すごいね。んとね…、初めて人に言うけど、俺もそういう問題抱えてる一人よ。」

 

えっ。体が固まった。どうしよう。私はえらそうに理想をぶちまける、第三者側の親切づらしたバカやろうじゃないか。

 

あっ。あの。ごめん。

 

謝ってどうする。こんなにも中途半端だったんだ、私。

 

「俺、気にしてないよ。まあ、バカはきっとこれからもおるね。でも、こんな事に反対に負けたくないと思うから、絶対大学行ってやる。負けたくないからちゃんと勉強してる。あ、あんまりしてないか。(笑)」

 

きっと笑い事では済まされない深い思いがあっただろう。それなのに動揺した私に優しかった。奴こそ、すごいなと思った。この日の会話は一生忘れられないものになった。

 

しばらくは放課後の勉強が続き、その流れで駅まで一緒に帰る事が増えた。これって、なんなのかなあ、とモヤモヤしている私がいた。

 

でも数ヶ月後には確実に違う大学、違う土地だ。それを知っているからか、お互い何かを避けるように、歩き続けていた。

 

そうしているうちに冬が来て受験が終わった。私たちは、同じような毎日をこなしながらも、進路や友人や家族で悩み、迷い、決断してきた。いくつかの可能性や希望や挫折の中から、最終的に奴と私はやはり別々の県にある大学に進むことにした。

 

卒業式の日、私は勇気を出して奴を呼び出した。勉強は嫌だったけど、文化祭楽しかったね。大学行っても元気で頑張ろうね。多分、好きだったと思う、なーんてね。と軽く伝えた。

 

奴も笑って、俺の気持ちもバレてたでしょ、なーんてね。と返してくれた。

 

 

                             ●  ●  ●

 

 

それが最後の会話になった。ほんの数年後、奴は…、病で天国へ旅立ったのだ。

 

 

                             ●  ●  ●

 

 

その後私は大学で、差別と偏見についてを卒論テーマに決めた。いや、ずっと前から決めていたのだと思う。奴が生きていたら、読んでもらえたら、何と言っただろうか。お前、すごいね、と笑ってくれただろうか。

 

この世にいないと知ってから、伝えたい事があふれてくる。聞きたい事がまだあったのにと苦しくなる。

 

ああ、いつか同窓会とかで、中年になった姿を披露し合うんだろうなと勝手に思っていた。そしてワインなんぞ片手に

 

「実はさ、あの頃、話を聞いてくれたからこそ、今の私があるんだよ。なーんてね。」

 

と告げてやろうと考えていた。もう、無理だけど。

 

それならば、令和という時代を生きている私から、あの頃の私たちへ。

 

その抱えている悩みや迷いは、無駄じゃなかったよ。しっかりと自分の一部となって、それぞれの決断した道を進むよ。どんな運命が待っていたとしても。

 

 

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久しぶりに思い出して、会いたくなった。少し泣いたよ。

 

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<p>#「迷い」と「決断」</p>

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