今だから笑えるけど、その時は
人生、生きてりゃいくつもの失敗がある。
今日は友人の話。彼女は昔の職場で仲良くなった一つ上の先輩だ。
このブログでは千堂あきほ(一昔前のトレンディドラマに出てた女優)ということにしている。茶髪ロングヘアーのオシャレお姉さんだったから、そういうことにしている。
※私の友人達の話はこんなのも↓
思い出話に桜咲く!とうとう終活が話題に - ぐうたらママのナインオール
しかし付き合っていくと、なかなか中身とのギャップが大きい事に気付いた。
おっちょこちょい、というか、周りから(年下からも)心配されまくるキャラなのだ。
仕事はきっちりするし、字もきれい。パンを手作りしたり、コスメにも詳しい。なのに…。
まず、千堂あきほはバッグを閉めない。閉まらない。
私が記憶しているのは、ブランドのバケツ型バッグ。口を絞る紐や、パチンと閉めるマグネットもあるのだが、中身がなんという事でしょう、「がめ煮」状態なのだ。
がめ煮とは、筑前煮のこと。ゴロゴロといろんな具が入っている福岡の郷土料理だ。
危なっかしいほどに、財布丸見えだったりする。
丸見えならまだしも、歩きながらバッグから物をあふれさせる。
普通あふれて嬉しいのは、コップ酒ぐらいである。
その彼女が福山雅治のコンサートに行った。
で、どうだったの?の質問する間も無く
「携帯ひいたー。」
ん?引いた?弾いた?
「車でひいたよー。」
は?
つまりこうだ。コンサート帰り、駐車場で支払いをし、車に乗り込む前に、がめ煮バッグから財布と携帯をあふれさせた。
それに気づかない彼女は、そのまま車でグルリと出口に向かい、
バキバキ!
の感触をシートで味わったのだ。
「財布は駐車場の人が拾ってくれてて無事だったけど、その時は携帯割れて悲しかったー。」
そりゃ、悲しすぎるよ。
以来、彼女の車のフロント付近には、付箋が貼ってある。
【ミラー、鍵、携帯】と。
付箋もどうかと思うが、サイドミラーをちゃんとたたむ、鍵と携帯をちゃんとバッグに入れて降りる、を忘れないためだ。
それでも、すっとこどっこいな彼女の失敗は、きっと治らないと友人一同信じている。
一方、彼女の娘(高校生)は、びっくりするくらい優秀かつ冷静なのだ。
こっちは成功。
うちの娘、年中組時代の作品。何だ、これは?