歴史好きだから、こうなるのか。いや違う。
うちのリビングダイニング。
ごちゃごちゃと片付いたためしがない部屋にキッチン、テーブル、テレビがある。
炊事をするとき、私は壁に向かう。
反対側の壁にテレビ。
だから気になる時は、180度首をひねってテレビを見るのだ。
ガンガンみじん切りしながら、包丁片手にエクソシストの少女になる。ホラーっちゃあ、ホラー。
旦那は地元情報番組がアホみたいに大好きだ。この店行ったとか、食べたとかは分かるけど、この道、通勤で通るから俺映ってたりして、とか。
何を期待しているのやら。
ある日、旦那と娘がテーブルに座りテレビを見ていた。私はたまった洗い物をガサツにゆすいでいた。
テレビでは福岡の芸人がにぎやかにレポートしている。うちのアパートの近くに出来たばかりのパン屋の紹介が始まった。
詳細は聞き取れないが、お洒落で小さなパン屋らしい。
旦那がうなった。
へー、昔の足軽なんだ。
ん?なんか言った?(水ジャージャー)
ここのパン屋、昔の足軽だったらしい。
へー、てことは黒田の?(筑前の黒田藩のこと)(水ジャージャー)
知ってたん?
いや、知らんけど、地域的にそうやろー。(水ジャージャー)
俺、この辺地元やけど知らんなー。
でも昔の記録が残っているんやろうね。足軽って分かるんなら。代々大事に受け継いできたんやね。
え?初代店長てよ。
ん?いや足軽やろ。(水ジャージャー)
え?昔のパン作りにこだわって作っているのが、なんで足軽?
足軽だって言ったやん。(水止める)
味がある、って言ったんだけど。昔のパンの味がある!
あしがる。
あじがある。
夫婦で、少しばかり歴史好きだからか。たまにこうなる。
うん、テレビは落ち着いて見よう。
眠気まなこの旦那が、隣の部屋から声をかけて来た。
ちげーよ!
焼きむらのある、手作りパン。数年前にやったきり。ぐーたらには無理だ。
ご先祖様に見せてあげたい
皆さん、こちらの絵をご覧ください。
何に見えますか?
これを描いた人に聞いてみますと、馬かキリンだそうです。
馬かキリン?どちらにも見えませんね。
しかしなんだか、どこかで見たことあるような気がします。
何かの本で、見た気がします。
そう、こんな感じです!
遠い遠い昔の人が描いた絵が、弥生土器に残されていますね。
よく見ると、いました!同じような動物が。
これは鹿です。
なんと、そっくりです。先程お見せした現代のへったくそな絵は、古代では職人の技レベルに等しいというわけです。
時代が違っていれば、馬かキリンか分からないあの絵も、賞賛に値したかもしれません。
もう一度。
残念ながら何度見ても残念です。
しかし気を良くした画伯は、次の絵を仕上げました。
この動物は何でしょう?
ぞうさんです。
古代の職人ものけぞる位のレベルです。
小学生に大笑いされる、ウチの画伯(49才)の作品でした。
※そんな旦那の残念な話はこちらにも
旦那と化粧水
うちの旦那は女子もうらやむ、スベスベもち肌の持ち主だった。
顔も石鹸でゴシゴシと洗うだけ、の無頓着。
それが最近、
牛乳飲んだ?
みたいに口の周りカピカピなのだ。これはヤバイと旦那も鏡とにらめっこ。
「そんなに気になるなら、塗ったら?」
と私の化粧水を貸してあげた。
「こんな安いやつ、効くの?」
ちょい、ムカっ。悪かったね、安物で。
慣れない手つきでゴシゴシ塗り込んでいる。ポタポタこぼしている。おいおい、やさしく染み込ませないと!
その姿を吹き出しそうになりながら見ていた。
ならば父の日には、娘からということでメンズ化粧水でも買ってやるか。
男性用化粧水、で検索してみた。
人気ランキングには、4,850円から7,210円の商品が並んでいた。
た、高い!
私の化粧水が何本買えると思ってるんだ!
そもそも私が何でやっすい化粧水使ってるんだ!
私だってシミ、シワ、乾燥を強く強く感じるお年頃。化粧水無しには生きられない。
↓
どうせ使うなら美肌とかエイジングとかがいい。
↓
でも高いのは続けられない。私はケチ。
↓
それなら安くてバシャバシャ使えるものがいい。腕にも足にも使いたい。
↓
かと言って100均のスキンケアは…。
↓
成分と金額で折り合いをつけたい。
↓
と、グルリと考えた結果こちらの化粧水に落ち着いたのだった。
ちふれ 化粧水 リッチモイスチャー
エイジングケアに特化したシリーズ。ちふれのHPでラインナップに無いと思ったら、イオン限定販売らしい。本体150ml 650円、詰め替え150ml 560円 税抜
こんな安いやつ、効くの?
旦那の言葉がリフレイン。んー、分からんけど、私は嫌いじゃない。詰め替えもあるからリピートしている。
無香料、無着色で少し安心。刺激も無い。保湿力はベタつくほどではないので、夜は2度塗りして、これと同じシリーズのオールインワンも併用。時々さぼる。
私の肌では効果は分からない。
自分じゃ分からんから旦那で実験してみるか。
ということで、父の日のプレゼント、ちふれに決定。
※旦那への扱いがバレる話はこちら↓
かわいいのにクールなデンチャに乗ったよ
ここ3年連続で福岡市海の中道海浜公園へ遊びに行ってきた。
そこで!今年の香椎駅から海の中道駅までに乗った電車、もとい、デンチャがこちら。
今年の3月16日から香椎線(西戸崎〜宇美間)にお目見えした新人君です。
その名も、架線式蓄電池電車BEC819系
「DENCHA(デンチャ)」。
Duel ENergy CHArge train から大文字の部分だけを取ったとのこと。
すでに福岡では筑豊線(若松線)に1編成(2両)の先輩がいるんだけども。
えーっと、デュアルってなんだっけ?ま、いっか。
電池で走るから、CO2の削減にもなるし、騒音、振動も減る。
ブレーキの時の摩擦エネルギー?からも充電できるらしい。いいんじゃない?
初めて乗って、娘より私が大興奮。
うわぁ!かわいい!
車内からドアを写す。クロちゃんがいますよー。クロちゃんとはJR九州のマスコット犬で、本名は「あそくろえもん」。くまモンに対抗したのか?
なら、クロもんやろーもん。
乗客が乗り降りする時に自分でボタンを押してドアを開ける。両手に荷物だと、少し面倒だが、誰も居ないのに毎回開け閉めするより良いのかな。
床のデザインはQRコード風。全体的に、近未来か。デザイナーは、ななつ星の水戸岡鋭治氏。
ぜひ乗ってみてほしい。
この省エネデンチャ、これから増えるかもしれない。但し、投資額は通常の1.8倍、1両約2億3000万円らしい。
すげーっちゃ。(北九州弁)
※デンチャに乗って行った海の中道はこちら
サイクリングやっほー!海の中道海浜公園 - ぐうたらママのナインオール
サイクリングやっほー!海の中道海浜公園
GWはここ3年連続で、福岡市海の中道海浜公園へ行っている。
どこに行っても人が多いのは百も承知。しかし段々と攻略法みたいなものが分かってきた。
初年度は出発が遅れて開園前に着かず、レンタル自転車が残ってなかった。朝は苦手なのだ(私が)。
去年は、開園前に並んでギリギリ自転車を借りられた。3時間チケットで十分だろうと思ったが、返却してからの園内移動がしんどかった(私が)。
今年は一本電車を早めて08:26到着(朝、かなり頑張った、私が)。なんと開園前の行列に前から2番目!09:00にはズラズラ〜っと並ぶかと思いきや、ポツリポツリ。
え?世間は休日ではないのか?私たちが間違えているのか?と錯覚するくらい。
それでも開園まで待つか、と立っていたら、定刻09:30より早く09:10にゲートが開いた。
入園料 大人450円×2名、子供無料
貸し自転車にも、もちろん2番目に並び、スムーズに選べた。去年の反省を思い出し、1日レンタルにした。
貸し自転車 大人1日700円×2台、子供1日400円
娘の通う小学校では、小4で自転車講習を受けて、始めて公道を1人で走れる。それが嬉しくて、自転車に乗りまくりたいらしい。
まあ、車も来ないし、信号もない。大した坂もない。気持ちよく、スイスイ走っていく。
林の中は、小鳥のさえずり、うぐいすの鳴き声、毎年驚かされる蝉の声。
清々しい空気。まあ、舗装されたサイクリングロードだから、人工的ではあるが、緑の木々に囲まれているだけで癒される。
さらに海辺の道は、かなりテンションが上がる。ヒャッホー!
日焼けが頭をよぎるが、もう遅い。どうにでもなれ。暑くても一応長袖。ソフトクリームがどんどん溶けていった。350円×3個
疲れたら広場で早めに昼食を取るのもおススメだ。うちは出がけにコンビニでおにぎりを買って持って行く。120円×6個
11:00頃なら、広場に設置されたテント、テーブル、椅子が空いていてゆっくりくつろげる。
もちろん木陰にレジャーシートでもいい。
旦那は広場に並んだフード販売車で、たこ焼きと唐揚げを買ってきた。しめて1,300円なり。んー、高いな。
珍しくビールは飲まない。自転車も飲酒運転になるからね。
いつもならアスレチックやトランポリンやゴーカートに目がない娘が、今回は自転車オンリーである。
時間の限りゴイゴイ走った。12キロコースを約2周した。旦那の携帯万歩計が2万3千歩を超えていたから笑った(自宅から駅の往復含む)。
家族3人で出費は約6,000円(電車賃含まず)。そんなもんかな。
しかし娘が楽しそうで、何よりだ。歌いながら気持ちよさそうに漕いでいた。
小4が楽しそうに歌う歌は、なんと、
♫さくら さくら いつまで待っても来ぬ人と
♫死んだひととは おなじこと〜
♫さくら さくら はな吹雪
♫燃えて燃やした肌より白い花〜
2日前まで地元の祇園祭りにどっぷり。踊り子さんのヘビーローテションだったから、覚えてしまったなー。
※そんな祇園はこちらから↓
令和時代突入。普通にがんばろー。 - ぐうたらママのナインオール
令和時代突入。普通にがんばろー。
平成が終わった。
一昨日から実家に帰省しているが、母は皇室ドラマを真剣に見て
「そーよねー、大変なんだって皇室はー。」
とうなずいたかと思えば、娘は、
「私、令和に生まれたかったー。」
と言う。それは無理だけど!
旦那は、そんなもん気にせん、と言いながら毎朝飲むR-1の記念写真を撮るだろう。
さて、実家の地方では全国で一番早い祇園祭りが4月29日から5月1日までおこなわれている。
毎年恒例の雨降りではあるが、子供達はへっちゃらだ。
付いて回る親は大変だが、沿道では御神酒が次々に振舞われるから、昼間から飲めちゃう。
飲めちゃうから、頑張って練り歩いちゃうってわけだ。
30日の夜。平成最後の、というアナウンスが度々流れ、特別に花火が打ち上げられた。
令和もまるまる生き抜いてみたい。普通にね。
起きたら血まみれ事件
時は平成15年。独り暮らしの部屋。昼に近い時間。
目が覚めた私は頭が痛いような。いや違う、背中が気持ち悪いような。なんだ、この違和感。
しばらくボーっと天井を眺めていた。
シーツに張り付いた体をゆっくり起こしてみて、ギョッとした。
血まみれである!
ヒーッ!
何これ。頭はパニックだ。
不思議と痛みは感じない。なのにシーツに血がべっとり付いている。端っこはすでに乾いている。
こんな時、まずは女の子、いきなり始まったか?と疑う。パンツ見る。
違う。出血は上半身、背中だ。
怪我した?事故った?
思い出せ!
思い出せ!
昨日の夜、何があった?
確か、私は部長に連れられてワインバーへ行った。滅多に飲めない高級ワインをカパカパやった。オーナーシェフとも盛り上がり、看板を下ろしてからも夜中まで3人で飲み続けた。
余った手づくりパンやフランスのお菓子もたくさん頂いて、上機嫌で帰宅したはず。
翌日、というか当日は仕事が休みで気が緩んでいた。聖子ちゃんの歌を歌いながら千鳥足でマンションにたどり着いたまでは覚えている。
帰ってから化粧を落としたか?歯を磨いたか?
覚えてない。
スーツは脱ぎ捨てて、パジャマには着替えている。
て、いうか、部屋の鍵かけたか???
お、覚えてない!さーっと血の気が引いた。すでに大出血だが。
たしかに少し前、近所に痴漢がいたのを思い出して震えた。てことは変質者か。
私、斬られたの?刺されたの?
死ぬの?えーっ、死んだの?
痛みを感じない体でベッドの周りを右往左往する。気分は鑑識だ。科捜研のまり子さんだ。
シーツの血はベトベトで、所々硬くなっている。油絵みたいに。赤ではなく、茶色に変色している。変な匂いもかすかにする。
私はとりあえず傷口を探そうとパジャマの上着を脱いだ。
なっ!
銀紙が2枚張り付いている。
フランスのチョコレートの…。
昨日もらったチョコレートの…。
あっちゃー。
昨日バッグからお土産を出し、チョコレート2個をベッドサイドに持ち込んだのだ。ピンポン玉サイズの大粒チョコレートだ。食べようとしたのかは不明だが、それが枕元に転がり、背中の下敷きになり、見事、体温で溶けたということだ。
こうして事件は解決した。
そんな事をしでかした私の平成。
平成よ、アデュー!
とにかく飲み過ぎはダメ
※チョコレートの話はこちらも↓