ズッコケ女4人組 思い出話に桜咲く!とうとう終活が話題に
1994年、私がまだぴちぴちの新入社員のころ。配属された部署にはバリバリ仕事をこなす契約社員達がいた。
トレンディドラマに出ていた浅野温子か!千堂あきほか!ちびまる子ちゃんか!という3人に出会った。(髪型が)
何にも知らない世間知らずの私に、少しの実務と、かなりの食べ放題を教えてくれた人達である。
彼女らは大量の書類と数字を、テキパキとほぼアナログでこなしていった。
なんせポケベルの時代だもん。
会社では2年程の付き合いだったが、その後それぞれに家庭が出来、めでたい事、めでたくない事、いろいろあった。
その都度集まり、バカ騒ぎしては大笑いし、悲しい話を聞いては涙した。
子供達が大きくなると、いざ4人で会おう、と言っても誰かの予定が合わないまま8年が過ぎた。
ある時LINEで、しょーもない会話から、ご飯食べよ!と続き、日程だけが決まった。奇跡だ!
すると、ちびまる子ちゃんが、その日用事があった、ごめん、と言ってきた。
福岡県久山町にある神社の広場で、さくら祭りが開催され、そこでよさこいを踊るというのだ。
さくら祭り?いいなー。いいねー。行きたいねー。なんならみんなで行って、よさこい見よう!おー!
こうして久々の顔が揃った。まあ、ぴちぴちではないが、変わらない笑顔があった。変わらないボケとツッコミがあった。
それぞれの実年齢を改めて知ると、うへぇ、そんなになるかあ。そうよね。そうよー。
腰痛いしさー。膝もねー。
目も、やばいし。私もー。ハズキルーペて、どうなんやろ。
あ、桜の写真とろ。
初めて来たけど、こじんまりとして、なんだかいい。静かな里の桜。あー、わくわくするのに落ち着く。
急な階段の上が神社で、そのふもとの駐車場がメイン会場になっていた。早速出店をチェックし、カレーやおでんを食べた。
テーブルと椅子がたくさん並んであるのが嬉しい。浅野温子は腰と膝が痛いのだ。
ライトアップされるまでの数時間があっという間に感じる位、昔話と現在の話が交錯する。
年を取ると、話が飛ぶのだ。
で、何話してたっけ。
健康の事、親の病気の事、自分の未来(最期)の事。
ピンピンコロリがいいよね。
それが一番難しいんだってば。
治療に意思表示してなくちゃダメか。
(昔夜中まで飲み歩き、バーゲンだ、スイーツだ、で明日の事なんて気にしていなかったのにね)
暗くなり寒くなってきた。さあ、よさこい踊りが始まる。がんばれ、まる子!
私達がババシャツ、カイロでちぢこまっている中、キラキラと汗を光らせて激しくかっこよく踊る人達を間近に見た。
しっとりとした夜桜は、よさこいのパワーが加わって、一段と美しく思えた。
来年も来よう。
そしてまた笑って終活の話をするのだ。
※桜のお話、これも
桜の怪しげな力って、あるよね - ぐうたらママのナインオール