浴衣女子へ 暑いからこそ肌着をつけなさい!でないと…
夏祭りの季節。
花火の季節。
浴衣姿のかわいい女子達を見かけると、素敵だなぁと、つい見てしまう。
だけど私は知っている。
あなた、そんなんじゃ、ダメですよ。
こちらは小2時代のウチの女子
嬉しくて畳の上に下駄とは。コラ
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あれは15年ほど前。私が務めていたホテルで「花火大会 浴衣無料着付けキャンペーン」を実施した事がある。
ホテルのすぐ近くで花火大会があるので、お客様が持参した浴衣を、無料で着付けして差し上げる企画。
花火大会の前後にホテルに立ち寄っていただくので、ショッピングや食事の集客アップにつながるというものだ。
しかし着付師を雇う予算は無い、ときた。(ホテルだから美容室のプロがいるのに!)
白羽の矢、なのかなんなのか。
当時流行っていた、無料着付け教室に通いはじめたばかりの私が指名された。
ええ〜っ!自分でやっと着ることができるかどうか、というレベルの私。
帯の結び方も2種類しか習ってない私。
そんなん、無理やろ〜!
結局、同じ無料着付け教室に通う同僚2人を含めた計3人が、あてがわれた。
何度も特訓はしたけれど、自分で着るのと、他人に着せるのでは勝手が違う。
しかし時はあっという間にやって来た。
ゾロゾロと若い女子が受付にやってきた。大きな荷物を持って。
受付のスタッフが更衣室に案内して来る。そのスタッフも同じ部署の後輩だ。
「先生、着付けお願いしまーす!」
と言ってニカッと笑って部屋を出て行った。
あのやろー!
しかしお客様にとってみれば、私は着付けのプロなのだ。おどおどしていられない。
お客様の荷物をほどいて確認する。
ほとんどが、新品のさっき買って来ましたセットなのには驚いた。
本人も何が入っていて、何が必要なのかよく分からないのだろう。
仕方ない。私、先生にお任せください!
という、サービス業スマイルで接客する。するしかないやん。
腰ひもと、ウエストが細い方の為のタオルが足りないことを見込んで別途準備しておいたのは正解だった。
しかし、浴衣下という肌着はどうしようもない。セットに入ってないのだ。
「では洋服を脱いで、浴衣を羽織って下さいね〜。」
先生(私)は四つんばいになり、ひもやタオルや帯を並べたりして、お客様が羽織ったころに頭を上げる。
う、うぉう。
である。
若い子の派手なブラとパンツ姿がバーンと目の前に現れるのである。
動揺を隠しながらも先生は
「ちょっと失礼しますね。」
と言って膝立ちをして、ゆかたの前を合わせるのだが、どこ見ればいいんじゃい!
その前にタオルをウエストに巻く日にゃ、あーた、背中に手を回す時に顔が胸に当たりそうになるんじゃい!
悪戦苦闘しながらも浴衣を着せた、その後が問題だ。
帯を締めなければならない。
セットに入っているのは、ポリエステルの帯が多く、締めても締めても、ゆるんでしまう。
悩んでいるうちに、マニュアルに無い結び方が次々に出来上がってしまった。
先生は天才か!
「わー、本当だ、かわいい結び方!」
と鏡を見て喜ぶお客様を見送ってから、どうか家に帰り着くまでに崩れませんように。とマジで祈っていた先生であった。
しかし、本当に浴衣女子へ言いたい。
浴衣下を着けよう。
確かに暑そう、面倒、ダサいの肌着だ。
でもネットで見てごらん、最近はタンクトップ風やTシャツ風の丈が長いやつがあるでしょ。
あれ1枚があれば、汗で背中に浴衣が貼りついたり、下着の色や柄が透けたりしない。今は着心地サラサラの生地があるから、浴衣だけよりも涼しい。
暑い夏に汗ビチョの浴衣姿はエロいどころか見苦しい。涼しげに色っぽく行きましょ。
先生は何十人もの着付けをして、全身が汗ビチョだったけどね。
※こんなプロにもなってます↓
吾輩は歯医者のプロ患である。報酬はまだない。 - ぐうたらママのナインオール