タグホイヤー アクアレーサー 「モルディブ」を着けて、なんちゃってアリエルになった私を思い出す
今週のお題「海」
腕時計をしなくなって10年。
出産と同時に、アクセサリーはほとんど着けず、左の手首はトンと軽くなった。
腕時計なんか無くても、スマホでいいし。
夏は暑いし。
着けたり外したりは面倒で、何よりも無くしそうだし。
という事で、引き出しの奥にしまいこんでいた腕時計。
それがコレ。
2005年発売 タグホイヤー アクアレーサー
文字盤にサメが描かれている。メンズは文字盤がブルーシェルでピカピカしている。私はこっち(ダークグリーン)が落ち着いて好き。
裏面にはシリアルナンバー、モルディブの島のイラストも刻印されている。
あと!防水200mと刻まれているが、これはミスプリントで正しくは防水300m。取扱い店に持って行けば無料で取り替えてくれるが、私はあえてこのままで。
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おそらく自分で買った高価なモノの中で、ベスト3に入るこの時計。
いや、分かってる!そりゃロレックスなどとは比べ物にならない位カジュアルだってこと。でも私にはドキドキする位高価だったのだ。
そう言えば、昔の職場で、22才の新人がロレックスを着けていて、当時はセイコーのルキアだった私に「いいもの着けないとダメですよ〜」と軽く言われたことがある。
「なんち言いよんかちゃ、こら、きさん、自分で買えっちゃ!(北九州弁)」
訳 : 何を言ってるの、ん?あなた、自分で買いなさいよね!
と心の中で毒づいたりもしたなー。うふふ。
そんな私の唯一の趣味は格安旅行。サービス業で働いていたので、オフシーズンに行ける!金額、びっくりする程お安くなる!
目的はスキューバーダイビング。
オーストラリア、グアム、モルディブ、小笠原(父島)など、数々の有名なダイビングスポットの近くで潜った。
近くで潜った、とはどーゆーことかって?
はい、私ダイビングライセンス持ってません。
つまり体験ダイビング専門なのだ。
えーっ、まじですか?もったいない!
と多くのインストラクターに言われた。
そりゃそうだ。世界のダイバー達が憧れる海にこの瞬間いるのに、体験だけなんて。
体験ダイビングは、インストラクターが付いて初心者コースに連れて行ってくれる。
船上講習や水中で基本動作の練習をしたりして、実際の潜水時間も短い。
ライセンスがあると、バディと組めば自由に潜れる。上級者コースの、この世のものとは思えないスポットにも行ける訳だ。
しかし、体験だけで、私はニモにもなれたし、アリエルにもなれた。気がする。
海底から上を見上げた時の、水面に差し込む光!
酸素ボンベから出た泡がブクブクと耳のそばを通り抜けて聞こえる感覚!
気づけば色とりどりの生きている魚やサンゴたち!
自分が水中という非日常にいて、浮いたり揺れたりする緊張感!
そんな感覚あったよなあ、と腕時計を箱から出して左手に着けてみる。
冷やっとして、ズシッと重い。
気分がシャキッとする。
モルディブかあ。海きれいだったなあ。子供のサメも近くに寄ってきたなあ。
いやーん、やっぱりかっこいいやん、コレ。腕時計してみようかな。
電池切れとるやん。
※独身時代にやらかしたこと↓