違う違う、そうじゃ、そうじゃな〜い♪
市の臨時職員やってます。
楽しいお仕事をしています。
旦那に話すと、俺、なんで公務員にならんかったとや!と、いつも、じだんだを踏みます。
ある日の私の業務です。
印刷された本(報告書1とする)にあるミスの訂正をします。
デザインカッター(普通のカッターより刃が細い)で、カリカリと間違いの数字を削ります。
2.5ミリサイズの数字をひとつ、この世から葬る必殺仕事人です。気分は飾り職人のヒデさん(三田村邦彦)。シャキーン!
※印刷ミスはこうして生まれる(原因)↓
お役所仕事、バンザーイ その2 - ぐうたらママのナインオール
※印刷ミスはこうして生まれた(結果)↓
だけん、言うたろうが!(だから、言ったでしょ) - ぐうたらママのナインオール
職人のように美しく削れると、少しうれしくなってきます。が、100冊も訂正すると、手首が痛くなります。
ちなみに、うちの部署は、校正や訂正が仕事ではありません。あくまでもこれは「想定外」の仕事なのです。
本来ならすぐに発送作業に入るところですが、同封する報告書3と報告書4がまだ出来てないので、ねー。
こんな生産性のないお仕事を一日中やるのも申し訳なくて(作業は嫌いではないけど)、報告書1の担当職員に次の仕事を確認しました。
すると報告書1の印刷ミスが他にも数カ所あるので、訂正シールを作成して上から貼ってほしいとのこと。
またまた「想定外」の仕事が、予想通り舞い込んできました。
しかしですよ。
一カ所ならまだしも、小指の爪半分サイズのシールを作る、プリントアウトする、カッターで切る、剥がして貼る、を14カ所もやりますか?
それを350冊やる手間、計算できてますか?
そんな事をちまちまやってる暇があれば、もっと大事な仕事できてますよ。
ていうか、間違い正すなら、正誤表一枚差し込むんじゃダメなんですか?
と、声に出してみました。
すると、ワラワラと数人の職員が集まり、私のデスクの後方でプチ会議になりました。
私はクルクル回るイスに座ったまま聞き耳を立てていました。
「シール?効率悪いし、かっこ悪いよ。」
「でも〇〇主任が、シールでいいと…。」
「あれは写真がミスプリントだったからシールにしたけど、文字はしなくていいでしょ。」
「前回のやり方をよく見てやった方がいいよ。」
「ですから前回は正誤表とシールの二本立てで。正誤表2枚とシール3カ所で。」
「なにやってんの!正誤表だろ。」
「〇〇主任がシールじゃなくていいなら、それで。」
「だからシールは…!」
「でも正誤表は…!」
朝まで生テレビですか。
どうでもいいけど、そこ?1番の問題は毎回印刷ミスが多いって事でしょ。根本的にそこを改善してよねー。
はい、コーヒータイムなんで私はみんなの分を作りに行きますよ。よっこいしょ。
コーヒー作ってデスクに戻ったら、
「正誤表でお願いします」
の付箋がポンとありました。
その後しばらくして、14カ所全てのミスを本当に抜き出す必要があるのか、ここはスルーしていいのではないか、の第二次朝まで生テレビが勃発するのでありました。
違う違う、そうじゃ、そうじゃな〜い♪
私の頭の中では、鈴木雅之が今でも繰り返し歌ってます。
そういえば菊池桃子とデュエットもしておったぞ!(ピンポン玉で作ってみた)