夏休みの宿題 習字を仕上げる!ばあばと孫のビフォーアフター
今日から私の実家に帰省している。
かなりの田舎で、予想どおり玄関の鍵も開けっ放し。
ぎしぎしときしむ居間に荷物をいくつも置いたあと、挨拶をする。
見る度に老いを感じる両親。
来る度に古くなっていく実家。
帰省は楽しくもあるが、時の経過を感じてしまうだけに重い気分にもなる。
元気元気と言って大笑いする明るい母(ばあば)。
10数年前に大病をしてから動作が遅くなった、けれど頑固な父(じいじ)。
2人とも孫の顔を見るのを楽しみにしている。
居間に荷物を置くと、長テーブルに習字のお手本が置いてあった。
ばあばは習字の先生だ。
地元の子供たちに、個人でほそぼそと教えている。
毎年、盆と正月には孫の習字の課題に付き合ってくれる。
娘は習字に通わせていないので、お世辞にも字が上手いとは言えない。
私自身は母にではなく、他の教室で習字と硬筆を習った事があり、自分で言うのもなんだが上手い方だ。
だから娘のへんてこな文字を見ると、ウキー!線が曲がってる!きちんと跳ねて!なんで右さがりなのー!と怒鳴ってしまう。
結果、娘は字を書くの嫌い!と言う。
なのに、ばあばになら教えてもらいたいと言う。
そんなこんなで、実家でなんと1時間も座って習字をやっている。
いやはや。ばあばは上手い。のせるのが上手い。褒めるのが上手い。
ちっとも良い出来に見えないのに、大げさに驚き、褒めちぎる。
そして数ヶ所、優しく指摘する。
いつもなら「もう眠い〜」と投げ出す娘が、あと1枚やる!もう1枚やる!と書いている。
それを何度か繰り返すと、あら不思議、意外と素敵な作品になっている。
左)ビフォー(1枚目) → 右)アフター(8枚目)
へえ。すごいな。
全国展開のしっかりしたサポートシステムがあるわけでもないのに、こんなおんぼろの居間兼教室なのに、生徒さんはなかなかやめないらしい。高校生になってもやめないのよ〜、とばあばは困ったように、嬉しそうに笑った。
ばあば、やるな。
ばあばと孫。後方は運転で疲れた旦那さん。
※いつもはちゃらんぽらんな娘さんです↓
娘の宿題(作文)がマジでトホホでイラついた - ぐうたらママのナインオール